理事長あいさつ |

【はじめに】
私は2000年に先輩に誘われ、社団法人津久井青年会議所の門を叩きました。当初は、何をする団体か全く理解しておらず、誘われるままに委員会というものに参加しました。いまでも忘れません、委員会名は地球市民ジュニア開発委員会という青少年育成に携わる委員会でした。今思えば幸いなことに、実に分かりやすく充実感の得られた事業を経験させて頂きました。
入会より今年で10年になりますが、その間多くの仲間に出会い、一般の社会生活では学びえない貴重な経験をさせてもらったなかで、もちろん成功した事業だけでなく、多くの失敗や後悔もありました。しかし失敗から学べるのもJCの良いところです。
昨今世の中の景気は悪化の一途を辿っています。特に2009年から2010年にかけての1年間は近年稀に見ないほど中小零細企業にとっては、受難の年となっております。経済的に不景気なところに政権交代という新たな波が押し寄せ、国内産業は低賃金の労働力を求め海外に生産力を移し、国内の空洞化がより深刻な状態になっております。政府は予算を切り詰めることで無駄を排除しようと、新たなインフラ設備をせず地域の活力を奪ってしまっている。
こんな時代だからこそ、我々Jayceeが一丸となって、地域に活力を取り戻す為に行動しなければならないと考えます。自分の生活と会社の利益しか興味が無かった私にまちづくりという概念を教えてくれたのもJCという組織です。LOMである津久井青年会議所はもちろんですが、出向したの神奈川ブロック協議会や日本青年会議所も自分にとって経験を得る場として大きな役割を果たしました。これらのツールは全国の諸先輩方が長年にわたって培ってきたノウハウであります、LOM単位ではなかなか活用できなかったこの素晴らしいツールをもっと活用できるのであれば、さらに良いまちづくりが叶うのではないでしょうか。
【まちづくり】
津久井青年会議所が承認されてから、2010年をむかえて29年になります。その間、多くの先輩方がつくい地域のまちづくりの為に、多くの汗と涙を流してきました。津久井郡を活動域として、水源地ならではの水問題をはじめ下水道整備の普及や青少年育成問題等、地域に根差した活動をつづけてきた先輩方の想いを、近年水源環境を守るための森林整備
(間伐事業)などに発展させてまいりました。
平成の大合併により津久井郡が無くなり、相模原市となった現在、まちづくりの在り方も徐々に変化してきていると実感しています。2010年には更に相模原市の政令指定都市への移行も決定し、旧津久井郡4町の名前、城山、津久井、相模湖、藤野も消えようとしています。そんな時代の中で、我々津久井青年会議所はつくい地域の為に何を考え行動すれば良いのでしょうか。
相模原市の一員として、地域社会に根差した活動をすることはもちろんのこと、つくい地域の活性化も必要になってくると感じています。地域経済が衰退していくような状況のなか、どの様な活動をすれば地域の住民が元気になってゆくのか。子ども達が成長していく中で、どの様なまちづくりをすれば「終の住みか」として、自分の故郷に誇りを持てるようになるのか。我々は今こそ真剣に考え議論し、行動しなければなりません。
先程来、市町村合併によるまちづくりの変化を懸念しましたが、つくい地域には長年培ってきた独特の文化と伝統があります。この文化と伝統を正しい形で守り続けていくことはもちろんのことですが、更に良い形に変化をさせて後世に伝えていくことも重要なことだと考えています。
【ひとづくり】
青年会議所活動とはまちづくりする団体だと良く言われます。ただまちづくりを行うにはひとづくりも必要不可欠な要素です。青年会議所メンバーを増やすことももちろん急務ですが、我々は活動するうえで志を同じくする一般の方も多く募る必要があると思います。今までであれば志を同じくする人は須らくメンバーになっていただき、それから一般人に周知することが通例でした。
しかし現在は「JCしかなかった時代からJCもある時代」へ変化して、まちづくりを目的とするNPO法人もつくい地域に数多く存在します。そのような中でいかに自分たちの理想とするまちづくりを達成するか、やはり自分たちのイニティアシブを誇るのではなく、目的が同じならば共同歩調をとり共に努力していくことこそが一番の近道なのではないでしょうか。
現在、公益法人法の改正により、公益事業比率が50%を確保できないと公益法人格を取得できないような時代です。JCは以前から個人のスキルアップのために各種セミナーや勉強会を実施してきました。もちろん悪いことではなく、スキルアップした知識と経験でまちづくりに尽力するのは当然ですが、今後はそのようなスキルアップの機会を同じ志を持つ一般の方や、他団体の方にも開放し、より大きなまちづくり(変革する力)に変えていこうではありませんか。「数は力なり」は一面の真理です。中核となすJCメンバーが増えれば、より多くの方に我々の志を理解していただけると考えます。
近年、他団体との交流も盛んになりつつあります。しかし、ともすればその交流も1年限りということも少なくありません。明るい豊かなまちづくりを志す多くの団体が集まり、コミュニティーを形成できれば、JCだけ活動するまちづくりより素晴らしい活動ができるのではないでしょうか。
【これからの組織論】
ここ数年、我々社団法人津久井青年会議所は親LOMであります社団法人相模原青年会議所とのLOM合併について議論を重ねてまいりました。平成の大合併において相模原市と津久井郡が市町村合併を果たし、単一行政区相模原市になったのは記憶に新しいことと思います。もちろん行政主導の市町村合併が行われたから、青年会議所同士も合併しなければならないとは思いませんが、同じまちづくりを志す仲間として、合併を踏まえた交流が行ってきており、近々に何らかの方向性をださなければ、本来の目的である「明るい豊かなまちづくり」に支障をきたすと考えています。
私たちはつくいの地に生れ成長してきた訳ですから、つくい地域に対して大きな愛着を持っております。しかしながら、これからのつくい地域に生れ育つ新たな世代にとってはどうでしょうか。これからの社会情勢にもよるとは思いますが、少なくとも私たちの持つ「つくい」への想いは、名前を変え「相模原」への想いに変わらないでしょうか。もちろん決して悪いことではありません。自然な流れで、故郷を想う気持ちを育めば「相模原」を愛する青年に成長することでしょう。
私たちまちづくりのリーダーたることを自認しているメンバーは、10年後、20年後のつくい地域のことを良く考えなければなりません。あくまでつくいの地に固執して地域に密着したまちづくり運動を展開するのか、新たな行政区内において更に大きなまちづくりを考えて行動を起こすのか。どちらにしてもこの1年間において決断し行動を起こすことが真に地域の為、次代の担う子ども達の為になると確信しております。
【終わりに】
入会当初、先輩に教えられたこと、「JCは大人の学校だから、仕事に関係なく友達も作れるし、失敗してもやり直しができる、だから失敗を恐れず青年らしく挑戦しなさい。」私はその言葉通り、失敗や後悔を繰り返して10年近いJCライフを歩んできました。単年度制には良いところ、悪いところ共にあるとは思いますが、少なくとも毎年新たな立場・役職で物事を構築する経験を踏めることは、JCならではの良さだと思います。ここで経験した失敗、後悔、工夫、成功の手順は実社会において経験するならば、大いなる痛みが伴うことでしょう。私はこのJCにおいて学び得た経験を、地域にそして社会に生かす為に2010年度もっとも重い責任を果たしたいと思います。地域の為、共に汗をかいてきた仲間の為に一年間精一杯努力してまいります。
一年間宜しくお願い致します。
