公益社団法人 津久井青年会議所
第31代理事長 吉野裕之
【はじめに】
世界中で大きな災害が発生している昨今、日本においても2011年3月11日、今までに経験がないほどの規模の東日本大震災が発災しました。その日私たちが住まうこの相模原地域でも大きな揺れを感じました。その後のマスコミによる報道に、一体何が起きたのだろうかと呆然としたのを今でも鮮明に覚えております。
まだまだ被災地の復旧・復興は道半ばではありますが、その震災の日から時は無情にも刻々と経過しております。被災地の実情、日本全体はもちろんのこと世界情勢への影響も懸念されるところかと存じます。まずは私たちが自分たちの足元を見つめ、私たちが元気になることで、その元気が被災地にも伝わり日本経済の立て直しに貢献することで、日本
の復興に繋がることを信じて生きていくべきだと考えます。
私たちの青年会議所活動は常に世の中の動きを的確に捉え、市民から「本当に必要とされる活動」が出来ているかどうかを検証し、問いかけていくことを忘れてはなりません。
今回の震災に対しても、私たちだけの力では何も出来なかったかもしれませんが、全国に広がる青年会議所のネットワークを活かした支援活動に携わる中、どんなに困難な時代や社会情勢に対しても、「安心・安全・安定した」つよいまちづくりの創造に正面から取り組む姿勢を持ち続けることの大切さを強く感じました。
青年会議所活動、運動の原点は、自らの地域の課題や問題について議論し、行動することであります。それは健全な地域の発展に寄与し、地域の宝であります未来を担う子どもたちの健全な育成に貢献することであると言えます。真心をこめて事業を発信し、希望に満ち溢れた地域創造の実現に向かっていきます。同時にそれらの事業をより効率的で効果的に運営していくスキルを今以上に磨いていくことが求められています。これらを実践するために英知と勇気と情熱を結集し、友情、家族愛、郷土愛などの愛情をもって活動に取り組んで参ります。
本年、津久井青年会議所は30周年を迎え、本会にとって節目の年となります。しかしながら本年スタートは29名と少数精鋭部隊であります。少ないメンバーだからこそ、お互いの人間性や価値観、能力を認め合い、なによりも心を一つにし、全員野球で取り組むことが必要であると考えます。そこにはメンバー同士の絆を紡ぎ、そして未来に向け繋ぎ
重ねていく事業を展開して行くことが肝要な事であることはいうまでもありません。「人の絆がまちづくりをデザインする」という理念のもと、全国の青年会議所と共にそれぞれの地域の絆を創造し、その活動をまちづくりのデザインにつなげ、「JAYCEEが必ず日本を再生させる!」その一翼を担うという気概をもって活動していきます。
【スピード感・リズム感溢れる運営 総務委員会】
各委員会の状況を把握しながらスピード感やリズム感も要求される、いわば「組織運営の要」とも呼べる総務委員会。総会、理事会等の諸会議資料の作成、会計基準の見直しなどもある財務部門の管理、公益法人付帯作業も発生してきます。公益目的事業比率の管理も含めた収支管理を行います。また褒賞事業に対しノミネートすることにより、組織の活
性化、地域の活性化に繋げます。
また、渉外活動も重要なものとなります。参加者が参加意識をしっかり持っていただけるよう事業についての周知を徹底すると共に、参加者にしっかりとした事業参加の感想を持っていっていただきたいと考えております。
私たちは元気であります。やる気に満ち溢れています。地域に誇れる事業を展開しております。今こそ会員拡大のチャンスの年だと思っています。仮にメンバー1人が1人を入会させることが出来れば、50名を超えるメンバー数となります。メンバー同士の交流も図りながら、ホームページや各媒体を活用しての拡大を行っていきます。
第2の拡大と言われているのが退会者の減少であります。そのためには入会1~2年の会員に対し、この会の存在価値、入会している意味、活動の意義を理解して頂くのも大切なことであると考えます。入会間もない方、あるいは、機を逸してしまって少し会に対する目的を見失っているメンバーに対してのフォローも含めて、新人研修、理事研修などの
研修事業も行っていきます。ベテランメンバーにも外部研修、出向などを活用してさらにステップアップしていただければと考えます。
【人の絆でまちづくりをデザインする まちづくり委員会】
「津久井」という故郷の名称が無くなってしまうという、平成の市町村大合併を実際に経験した私たちにとって、単に行政区の統合と言った事だけでなく「まち」という既存の価値観を変えるに至りました。そして今では緑区という行政区が新たにスタートをし、行政サービスの効率化やその存在意義、つよい地域づくりの創造に向けた施策に対し、地域
市民の期待や不安が入り混じっているところではないかと思われます。
私自身何を持って「まち」という既存の価値観をどう再構築したらよいのかという壁にぶつかりました。行政サービスの効率化も進む中で、人と人の絆のあり方の重要性も感じました。「人と人の絆がまちづくりをデザインする」人と人の絆のあり方が変化すれば、まちづくりのデザインも変化する。と言えるのではないでしょうか。
昨今の世界の気象状況を見回しますと、津波、洪水、土砂崩れ等自然災害が相次ぎ惨劇をくり広げております。こんな時だからそこ、私たち青年会議所活動、運動を通じて地域おこしの息吹を見出す事業、災害に強いまちについて市長や行政の方々との意見交換などを通じ、市民討論の機会の創出を図ってまいります。
また、安心、安全、安定したつよいまちづくりの創造に向けて発信する事業が地域に発信したいまちづくり、伝えたい地域づくりのメッセージとなり私たちが「地域社会から必要とされる団体」となることに繋がることを信じ、運動を展開してゆく所存です。
【時代の変化に対応できるたくましい青少年の育成へ青少年育成委員会】
昨今、目を覆うような青少年犯罪も後を絶ちませんが、私たち子を持つ親の世代はもちろん、学校関係者や地域社会が手を携え、地域全体で子ども達を育てていく。このようなコミュニケーションの再構築が一層必要です。私たちも子供の頃から教育というものを受けてきました。その価値観は、時代と共に多様に変化し、世代間によっては多少受け止め方も違ってきたかもしれません。しかしその根源にあるのは道徳であり、道徳というものは時代によってそう大きくは変わらないのではないでしょうか。親世代でもあり、青年世代でもある私たちが、道徳を大切にし
ていくことにより、大人としての背中を見せていくことに繋がります。
青少年たちが社会に対して、不満や疑問ばかりを持たないよう青少年の抱える課題、問題に対しては真心を持って人と接することの大切さを伝えていきます。
また、水源地でありながら自然環境の破壊が止まらない私たちの地域でも、水と緑に溢れた緑区の地域性、土地柄を生かした体験事業やユニークな事業や講演を通じて、メッセージを伝え、地域社会への啓蒙活動に取り組んでまいります。
【全ての人へ感謝! 30 周年実行員会】
1982年、「明るい豊かな社会の実現」のために立ちあがった津久井青年会議所が創立30周年という節目の年を迎えます。立ち上げにご尽力頂きましたチャーターメンバーの皆様、津久井青年会議所を築いて来られました歴代理事長をはじめとする先輩諸兄の皆様、スポンサーLOMであります社団法人相模原青年会議所の皆様、そして県内外で私たちの活動に対しまして、ご支援、ご指導、ご協力賜わりました全ての関係の皆様に心から敬意と感謝の気持ちを申し伝える次第であります。
津久井青年会議所の掲げる事業としての柱である地域への発信、青少年育成、また人材の育成を再確認し、これらが今後も大きな事業の柱となるよう、地域社会の持続発展につながる事業を展開していきます。
30周年を迎えるにあたり、改めて創始の精神に触れさせて頂き、その想いを胸に秘め、これからの5年、10年そして40周年、50周年に向けて、新たな道標を策定して参ります。重要なのは、私たちが何をすべきなのか、何をしていくべきなのか、周囲から何を求められているのかを今一度考え、地域社会から必要とされる団体として、情熱溢れる元
気な事業を発信していきます。
【結びに】
私は2002年の入会以降、メンバーの皆様と過ごす時間が楽しくもあり、皆様を尊敬しながらも、諸事情により一度本青年会議所と距離を置く時間がありました。しかし、何か自分が忘れているような、そんな気持ちにかきたてられ、心機一転気持ちも新たに青年会議所活動を再開させて頂くことになりました。そこにはそんな私を温かく受け入れてく
れた先輩方や同志がいてくれました。青年会議所活動を続けていくにあたり、苦労や大変な事がないわけではありませんが、やはり将来に向け「明るい豊かな社会を築く」思いで、メンバーと共にJC活動がもう一度出来たと事をうれしく感じます。
近年では出向経験も数多くさせていただき、神奈川県内に留まらない全国の青年会議所の方々との貴重な交流もさせて頂きました。ある意味新鮮な気持ち、深呼吸するような爽快な気持ちを感じることが出来ました。昨年9月にはメンバーのサポート、また組織としての努力が結実し、無事に全国で26番目に青年会議所として公益社団法人格を取得する
ことが出来ました。地域社会から期待の目も増すと考え、より公益性に富んだ事業展開が求められると考えます。私たちは、「明るい豊かな社会を築く」ために奉仕、修練、友情の三信条を基本に活動する青年団体であり、地域経済人の一員でもあります。自立と共助が調和する人にやさしい、環境にやさしい、地域にやさしい、持続可能な社会の創造に向けた青年会議所の事業は何か、健全な地域の発展、地域経済の発展のことなどを考え、地域の灯となるべく社会に貢献していきます。
この度理事長という責任ある職を頂くにあたり、入会以来様々な経験、また多くの友情に恵まれた事など、私の青年会議所活動で得た財産とともに、敬愛する先輩諸兄から受け継がれた伝統を、若いメンバーに継承していくことが私に課せられた使命と思い、希望に満ち溢れた地域創造に向け、「組織に熱い情熱を、地域に爽やかな風を」そんな思いで一年間走り切る決意であります。どうか一年間よろしくおねがいいたします。